こんにちは、”ゆみるも”です。
夫婦二人でブログを運営しております。
今回のテーマは、町田 その子さん 出版社 中央公論新社『星を掬う』本書に出会った結果です。
今回は、最近読んだ本を紹介いたします。
あ、これはまだ読んでいないな~
『星を掬う』に出会った結果?
本書をおススメなかたは?
・自分自身を変えたいと思っているのかた
・親子関係が良くないので歩み寄りたいかた
・親子のきずなを深めたいかた
書評
本作の著者である町田その子さんは、わたしが読んだ中で2冊目となります。
こちらは、まだ紹介してませんが、1冊目は『52ヘルツのクジラたち』でした。
今回の2冊目となる本作については、とても考えこんでしまう作品だったと思います。
主人公の幼少期に経験した辛い過去から成人になり働くまでの状況というのは、多くはないですが、小説としては、良くあることだなと思いました。
しかしながら、現在の状況に至るまでのいきさつについては、主人公自身の性格や育ってきた環境などが影響し、彼女の存在意義まで問われてしまうのには、やるせない気持ちでした。
そして、偶然にもある出来事によって主人公は、ある人と出会ってしまい、生活を共にします。
もし、自分が同じ立場であったなら、どうしていただろうか?また、面と向かい接することができたろうか?と自分自身に問いかけてしまいます。
前半から中盤にかけては、やるせない気持ちと苛立ちで一杯でした。
それでは、ほんの少しですが本書に触れてみようと思います。
できる限りネタバレにならないように表現いたしますが、それでも内容を知りたくない方は、この見出しを飛ばしてください。
『星を掬う』とは?
要約
主人公の女性は、幼いころに母親に捨てられた悲しい過去があります。
その一方で母親に捨てられる前の楽しかった思い出もしっかり覚えています。
しかしながら、母親に捨てられた過去は、大人になってからも主人公にまとわりついてきます。
主人公にいろいろな出来事がありました。
生活苦からあるラジオ番組に応募し、その番組で入賞すれば、お金がもらえるということで応募しました。
そして、そのラジオ番組から入賞した知らせを受けましたが、それがきっかけである人物と出会うことになります。
その人物にあったことで、更なる偶然の出会いに発展しました。
そして、物語は始まります。
以上になります。
この先は、本書で続きをご覧ください。
本書で出会った言葉とは?
本書で出会った言葉をこの場を借りて、紹介しています。
出会ったというより、わからない言葉や読めない漢字などを調べて、ノートに記録しています。
ノートに記録しているだけでは、身につかないと考え、この場で紹介することにより、身につくと考えています。
本書で出会った言葉は、全部で12言葉でした。
その中の3言葉だけ紹介いたします。
妄信(もうしん)・・・むやみやたらに信じること。
goo国語辞書より引用
野放図(のほうず)・・・1.人を人とも思わないずうずうしい態度。横柄なこと。また、そのさま。傍若無人。2.際限のないこと。しまりがないこと。また、そのさま。
goo国語辞書より引用
弄便(ろうべん)・・・排泄物である大便をもてあそぶ行為のこと。
Wikipediaにて引用
弄便は、本書で初めて知りました。しかも、認知症の病状の一つということも。
認知症の病状の一つということを理解しないと弄便だって、判断できないね。
まとめ
書評
前半を読んでいて、主人公の抱える過去の痛みや主人公自身の性格、考え方などを含めて、このままでいいのか?と問い詰めてしまいます。
確かに過去については、誰よりも辛い幼少期を過ごしてきたというのは、わかります。
しかしながら、世の中にはもっと過酷な世界を生きてきた人は、たくさんいます。
それをいつまでも人の仕業にして、自分自身がその考えを直そうとしない事には、無性に腹が立ちました。
中盤から後半にかけて、その考え方に変化が出てきて、変わることができたのは、良かったですが最終的に変えるのは、自分自身の強い想いがないと変えられないのでは?と思いました。
女性に対しての社会的問題がいろいろと出てきましたが、それよりも介護の問題は、自分事ととらえて考えていかなければいけないと思わされました。
そして、主人公が終盤に言った、あの言葉は強くこころを貫きました。
最後は、涙が止まらなくなると思います。
多くの方に読んでいただきたいと思います。
『星を掬う』と出会った結果、会得したものとは?
・本作と出会ったことにより、12言葉も出会えて会得できました。
・本作と出会えたことにより、介護問題について考えさせらました。
以上になります、長い時間お付き合いいただきありがとうございました。
今後も”ゆみるも”をよろしくお願いいたします。
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