道尾 秀介『雷神』本書に出会った結果

4.0
小説

今回紹介するのは、道夫 秀介さん 出版社 新潮社『雷神』です。

『雷神』そのタイトル通り神の名を使用しているタイトルは、他にもあります。

『龍神の雨』一作目、『風神の手』二作目、そして今回紹介する『雷神』が三作目となる神シリーズなのでさいごまでご覧ください。

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ゆみ
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こんにちは、”ゆみるも”です。

るも
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夫婦二人でブログを運営しています。

この記事を読んで得られること

『雷神』を本屋で購入するかどうかの判断材料になります。

・『雷神』を読むといろいろな漢字と言葉に出会えたので、その一部を知ることができます。

・『雷神』本書についての読みどころや面白さを一部知ることが出来ます。

『雷神』本書と出会った結果

冒頭でお話しましたが、神シリーズ三部作となっているということは、それぞれがつながっていると思われたあなた、違います。

それぞれ別の物語になっています。

そして物語の結末は誰も想像できないでしょう。

『雷神』本書に出会った感想

素直に述べてしまうと複雑と言うか、頭の中で整理しながら読んでいかないと混乱してしまうほど奥が深い作品でした。

そして奥の深さと複雑さが絡んで、なお表現力にだまされていたと後から気づかされた時は、唖然としてしまいました。

謎が解き明かされた瞬間、なるほどね~それは間違えるよね~と思います。

人に話を伝える事や言いたいことを伝えることの難しさを改めて知ります。

タイトルの『雷神』と言うと雷神の神様がでてくる場面があるのかなとか、ファンタジー系を予想してましたがそうです、でてきません。

むしろ実際にありそうなお話です

天災を神様に見立てたと思った方が良いと思います

ではその本作の神シリーズ三作目をどんなかたにおススメなのか?

『雷神』本書をおススメな人

個人的な意見ですが、おススメな人はこちらです。

単純なミステリーに飽きたあなた

読んでいくと謎がなんとなくわかってしまって、複雑な本をお探しのあなた

神シリーズはもちろん、道尾秀介さんの本をまだ読んだことのないあなた

該当するあなたは、是非ともご覧ください。

それではほんの少しですが、本書に触れてみようと思います。

ネタバレしないように表現しますが、それでも内容を知りたくないかたは、この見出しを飛ばして下さい。

『雷神』あらすじ

埼玉県で小料理屋を営んでいる主人公、ある日この店に一本の電話が掛かってきました。

その電話の内容は、主人公の家族に関わる出来事をその電話の主が知っているという内容だったのです。

その家族に関わる出来事とは?

この電話が目をそむけたくなるほどの出来事の始まりでもありました。

その後、電話の主が店にまでやってきて主人公に嫌がらせをしてきたのです。

そのことがあったことで主人公は疲労で倒れてしまいます。

主人公の姉と主人公の娘の提案でしばらく店を休みにし、気晴らしに出かけることにしたのです。

その場所を提案したのが娘であり、偶然にも主人公と姉が生まれた故郷でもありました。

故郷には主人公がいた時にある事件が起きたのです。

その事件により逃げるように埼玉に来た主人公、その事件の真相を調べるために故郷に戻るのでした。

るも
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この先は本書でご確認ください。

『雷神』本書を読んで出会った漢字や言葉

本書で出会った言葉をこの場を借りて、紹介しています。

出会ったというより、わからない言葉や読めない漢字などを調べて、ノートに記録しています。

ノートに記録しているだけでは、身につかないと考え、この場で紹介することにより、身につくと考えています。

本書で出会った言葉は、全部で14の言葉や漢字でした。

そのうちの3つを紹介します

角を矯めて牛を殺す(つのをためてうしをころす)・・・《牛の曲がっている角をまっすぐに直そうとして、かえって牛を死なせてしまうことから》小さな欠点を直そうとして、かえって全体をだめにしてしまうたとえ。

                                                goo国語辞書より引用

憫笑(びんしょう)・・・あわれんで笑うこと。また、その笑い。

                                                goo国語辞書より引用

凝然(ぎょうぜん)・・・じっとして動かないさま

                                                goo国語辞書より引用

以上で14の言葉や漢字のなかから3つをご紹介しました。

今後も変わらずに小説のなかで知った言葉や漢字は紹介していこうと思います。

まとめ

結果からして悲しい物語と思ってしまいますが、女性の立場からすると非常に卑劣で汚いやりかたで力のない女性を力任せに暴力を振った行為は赦せない仕打ち、それに対しての報復は当然の報いと思います。

だからと言って報復もゆるされるとは思いません、やってはいけないことです。

その点以外は、不幸すぎて悲しい物語でした。

本書を一言で言うと

雷神は罰を与えたのでなく罪を償わせた

るも
るも

以上になります、長い時間お付き合いいただきありがとうございました。

ゆみ
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今後も”ゆみるも”をよろしくお願いいたします

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